抜歯
「歯がグラグラで食事のたびに痛む」
「むし歯が進行して、もう抜くしかないと言われたけれど、通院が難しい」
歯の痛みや感染は、放置すれば全身の健康状態を悪化させる原因となります。
特に、グラグラの歯は誤って飲み込む誤嚥のリスクも高めます。
すえいし歯科矯正歯科 歯科訪問部は、通院が困難な方でも、医科主治医との緊密な連携のもと、患者様の全身状態に最大限配慮し、ご自宅や施設で安全に抜歯を行い、患者様ご本人とご家族に苦痛のない快適な日常を取り戻すサポートをいたします。
訪問診療で抜歯が必要となる主なケース
訪問診療で抜歯を検討する場合、単なるむし歯治療の延長ではなく、患者様の全身の安全とQOLを維持・向上させる目的が主となります。
強い痛みと感染源の除去
むし歯や歯周病が重度に進行し、夜も眠れないほどの激しい痛みや、顔が腫れるほどの炎症が起きている場合。
この感染源を放置すると、全身状態の悪化につながるため、抜歯が必要です。
誤嚥リスクの除去
歯周病で歯がグラグラになり、食事中などに歯を誤嚥(誤って飲み込む)するリスクが高い場合。
これは命に関わるため、予防的な抜歯を検討します。
義歯治療のための調整
残っている歯が、新しく作る入れ歯の邪魔になったり、設計上、不必要な負担をかけたりする場合。
口腔内の清掃性確保
複雑な根っこだけが残り、ご本人や介護者による口腔ケアが極めて難しい場合。
感染予防のために抜歯を選択することがあります。
安全を最優先にする当院の抜歯体制と配慮
抜歯は小手術であり、特に高齢者や全身疾患を持つ方にとってはリスクが伴います。
当院は、このリスクを最小限に抑えるための体制を確立しています。
医科主治医との徹底した連携(最も重要なポイント)
患者様の全身状態を正確に把握することが、安全な抜歯の前提です。
情報共有と許可
抜歯処置を行う前に、必ず医科主治医へ情報提供を行い、全身疾患(心疾患、糖尿病、脳梗塞など)や服用中の薬剤(抗血栓薬、骨粗鬆症の薬など)について確認します。
薬剤の中止・調整相談
必要に応じて、抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)の休薬・減薬について主治医と相談し、出血リスクを管理します。
全身状態を考慮した処置
ポータブルレントゲンで歯の状態を正確に診断した上で、患者様の体力や体調に合わせ、無理のない範囲で処置を行います。
出血・合併症への徹底した配慮
抜歯後の合併症を防ぐための細心の注意を払います。
出血リスク管理
服薬状況に応じた安全な麻酔薬の使用、抜歯後の丁寧な止血処置を徹底します。
感染予防
第二種歯科感染管理者の指導のもと、すべての器具は滅菌消毒されており、清潔な環境で処置を行います。
処置後の感染を防ぐための抗生物質の処方も行います。
ポータブル機材による安全な処置
訪問専用の切削機(ポータブルユニット)や器具を用いて、短時間でスムーズな抜歯を目指し、患者様への負担を軽減します。
処置後の口腔ケア・管理のサポート
抜歯はゴールではありません。
処置後の適切な管理が、傷の治癒と感染予防には不可欠です。
詳細な処置後指導
ご家族や介護者の方に対し、抜歯後の注意点、食事の摂り方、口腔内の清掃方法について、イラストなどを用いて分かりやすく指導します。
処置後の訪問管理
抜歯後の経過観察のため、必要に応じて再度訪問し、傷口の確認や消毒を行います。
義歯への移行サポート
抜歯後に義歯治療が必要な場合は、補綴専門医がスムーズに新しい入れ歯の作製・調整へ移行できるようサポートします。
介護現場との緊密な情報共有
抜歯前後の患者様の状態は、介護現場に共有されるべき重要な情報です。
医科・介護職との情報共有
抜歯の予定や、処置後の食事制限、口腔ケアの注意点などを、医科主治医、看護師、ケアマネジャーに速やかに情報共有します。
報告書の質
抜歯に至った経緯、全身状態への配慮、処置内容、そして今後のケア方針を明確に記載した報告書を作成し、連携を円滑にします。
訪問診療をご希望の方へ
「通院ができないから」と、つらい歯の痛みを我慢する必要はありません。
夜も眠れないほどの痛みは、患者様ご本人にとっての大きな苦痛であり、ご家族にとっても大きな心配の種です。
私たち、すえいし歯科矯正歯科 歯科訪問部は、徹底した医科連携と安全を最優先にした処置で、この苦痛を根源から解消し、愛するご家族とともに穏やかで快適な人生を送れるようお手伝いいたします。
抜歯に関するご相談は、まずはケアマネジャーさんにご相談いただくか、当院までお気軽にお電話にてご連絡ください。
